- じちょう
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じちょう【仕丁】〔「しちょう」「してい」とも〕(1)律令制で, 五〇戸につき二人ずつ選ばれ, 三年間中央官庁および親王家・大臣家などの雑役に服した者。 一人は立丁(リツテイ)といって実働に当たり, 直丁(ジキチヨウ)と駆使丁(クシチヨウ)との別があった。 もう一人は廝丁(シチヨウ)といい, 立丁のために煮炊きなどの用をした。 つかえのよぼろ。(2)平安時代以降, 貴族などに使われ雑役に従事した者。 下僕。(3)江戸時代, 大臣・大将・将軍家などの奥方の所で輿舁(コシカキ)その他に従事した者。IIじちょう【寺牒】寺から官に差し出した公の文書。IIIじちょう【慈鳥】カラスの異名。IVじちょう【持重】軽々しく振る舞わないこと。 大切にしておろそかにしないこと。V
「氏の性, ~を喜び冒険(ムコウミズ)の事を好まず/浮城物語(竜渓)」
じちょう【次丁】⇒ じてい(次丁)VIじちょう【次長】官庁・会社などで, 長の次に位して, 長を補佐する職。 また, その人。VII「管理局~」
じちょう【自嘲】自分で自分をあざけること。VIII「~の笑いを浮かべる」
じちょう【自重】(1)自分自身を慎んで軽々しい言動をとらないこと。「各自の~を望む」
(2)自分自身の体を大切にして健康をそこなわないようにすること。 自愛。「酷暑のみぎり御~のほど」
(3)自分の品位を考え, みだりに卑下しないこと。「~の気を拉(トリヒシ)いで課長の鼻息を窺ひ得るかも知れぬ/浮雲(四迷)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.